レペゼン 

日々の気づき、目標設定etc

7995 バルカー

7995 バルカーに関して新規投資。

長期投資銘柄枠での保有

売上推移をみていくと19年までは順調に推移、20年に落ち込んでいるのでこの20年の落ち込み理由をまずは検証。

理由としては

・国内の製造業において、第三四半期迄は世界的な経済の停滞による設備投資の減速による影響。

・海外においても同様で米国と中国の通商摩擦への警戒感や中近東における紛争等への懸念が高まったこと等を反映し、主要国における企業の生産活動と個人消費の低下から

・第4四半期においてはコロナウイルスの影響。

以上の事から、地政学的、経済の影響に関しては常に影響下にあるものの、いずれ持ち直すと判断。コロナウイルスの影響に関してもワクチンの普及によって21年度は影響は軽微になると考えられる。よって20年の落ち込みは問題ないと判断する。

 

※この会社のビジネスモデル

この会社は半導体、火力、原発石油化学プラント向け配管やタンクの定期修繕が主な「ストック型ビジネス」である。「1度契約」をすれば定期的にメンテナンス需要をとれ安定した売り上げを確保できるところに妙味がある。また記者によるとこの企業の売り上げの6~7割はメンテナンス需要と予測されている。また半導体向けのシェアは3割~4割とみている。

※事業ポートフォリオ

・製品シール事業・・・66.5

・機能樹脂製品事業・・・27.1

・その他・・・6、3

 

※市場別売上割合

・先端産業市場・・・32.8

・機器市場・・・35.3

・プラント市場・・・31.8

先端産業:半導体製造装置、半導体ファブ、FPD関連、電子部品等
機 器:産業機械、建設機械、造船、航空機、自動車、官公庁等
プ ラ ン ト:重化学工業プラント(新設・メンテナンス)、電力・ガス等

 

※地域別売上割合

・国内市場・・・70.4

・海外市場・・・29.6 

 

※今後の事業見通し

バルカーは中期経営計画として2023年3月期迄に下記のように目標を策定。

・売り上げ高・・・55000百万円(14.1%) 年率105%成長

そのうち先端産業で132%の成長を目論む。これを大きく二つの戦略製品で目論む。

・先端産業市場向け高機能シール製品

〇米国におけるシェアアップに対して→専用のR&D拠点設置

〇生産能力の拡大に対して→中国拠点の本格稼働、他拠点の高度化

・先端産業・プラント市場向け機能樹脂製品(特殊タンク)

〇米・中・台における需要拡大への対応に対して→中核拠点の能力増強

〇寿命診断等の関連サービスによる事業価値の向上

 

設備投資額は3年で総額122億円を予定。2027年の創業百周年に向けて土台を固められるか。

※ストーリー

株価に関しては20年の10月に底をうったと判断、今後18年8月の水準まで戻すと見通す。直近の損切ラインとして2000円を設定。2000円を切るようなら一旦離脱、タイミングをみて再エントリー。

この企業は安定したストック型ビジネスがあり、また2021年度は世界経済の回復、今後世界的には半導体需要は成長を続けることからここも安定的に売り上げを伸ばすことができるだろうと判断。 

本決算時の来季見通しが最初のポイント。その後1Q2Qと見通し通りの数字を出していけるか?を念頭に置いておく。安定した継続成長前提の企業。26年度の創業100年に売り上げ高800億を目論む。