上村工業決算発表
今期着地数字は悪くはない数字。ただ来季の見通しが不安な数字。特に為替レートを今期の109円に対して122円設定なので109円換算すると実質売り上げ減の見通しになる。
ただ、前期決算時も見通しに関しては弱気で出しているので今期も上方修正前提で考えておく。
プラス要素としては
・出来高が過去1年で一番大きな出来高を伴って陽線で終わっている。
中期経営計画を更新し
・売り上げを前回発表に対して上方修正している・・・自信の表れ=(達成見込みが高い)という事。
・また資本政策として配当性向を50%を掲げる。リスクの限定ができる。
上記3点。特に中経は前回発表に対しての上方修正掲示なので確度が高いと思われる。
上方修正の理由は下記。
国内外のパッケージ基板メーカー各社に於いてFC-BGA(Flip Chip-Ball Grid Array)およびEmbedded substrate(部品内蔵基板)製造設備の投資が発表されました。 該当する増設した設備が稼働開始すれば、該当する弊社製品も増加しますので、その数値を反映しました。(経営計画より抜粋)
今後は4半期ごとの進捗がポイント
・今期会社見通しを越える数値がでてくるか、前期に対しての増加率かどうかを見る。見通し通りなら×
・一番分母の大きい表面処理用資材事業 売上高推移が前四半期に対してどうかがポイント。特に日本、台湾、中国。
※参考 コロナ前の2019年8月底値時のperで8.5倍。コロナショックの20年3月底値でper9.5倍。