レペゼン 

日々の気づき、目標設定etc

※投資判断 キヤノン株式会社

母資金で200株保有している。本決算は12月31日。毎年1月31日に本決算発表がある。

3Qの中間決算を見ても業績が思わしくないので本決算発表前に再度投資判断を行う。

まず3Qの決算内容に関してみていく。

売り上げは今年度累計で前年比91.2%。営業利益50.1%と良くは無い。特に営業利益の減少率は気になるのでまずはここから。

決算説明会の資料から読み取り。

要因としては・為替の円高傾向・主力事業の販売不振が大きな要因。為替の影響を除いた3q累計前年比は74,8%とそれでも厳しい。これが景気の影響等一過性のものであれば問題ないのだが今後回復する見通しがあるかどうかの考察。

◇主力事業の業績分析。

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2019年度事業ポートフォリオ見通し

上記のように主力はオフィスが44%、続いてイメージ、産業機器その他。なので主力のオフィス事業を見ていく。

オフィス事業は・複合機・LP・その他に分かれる。

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2019年度オフィス事業見通し

割合でみると複合機、LPでシェアは半々。 昨年比の売り上げ比較は複合機が95,1、LPが91.5%と共に減少。減少理由として中国を中心とした新興国の景気減速影響を上げている。

キャノンの事業の売り上げ上位5は上から複合機、LP、その他、カメラ、メディカルの順。そのうち、前年を上回る見通しはメディカルのみ。いかに厳しい状況かがわかる。

将来性(来季を含むこの2~3年)に関しては、新規事業のメディカルが伸びているといっても伸び率は103% メディカルはキャノン事業全体の12.1%。

説明会資料では、業績悪化の要因として景気の悪化や一部地域の情勢悪化を挙げているが一番の問題は主力事業の売り上げの悪化及び、それを補填できるような事業を確立できていないこと。今後も市場の悪化は改善する見通しも持てないため、景気の影響に関わらず厳しい状況は続くと予想される。

安定企業で利回りも魅力的だが状況の改善がしばらく見通せないため本決算の前に手放す。ただ手放すといってもキャノンは国内で売り上げランキング30位につけ年間売り上げ39000億をつくる作る優良企業なので業績の悪化に歯止めおよび株価が下げ止まったら再度配当金目的で購入してもよい。