per,pbr,roe
株は大きく2つの性質に分けられる。
・成長株・・・売り上げや利益が年々増加していて、今後も増加が見込まれる企業の株
・割安株(バリュー株)・・・※企業価値と比較して、株価が割安になっている株。
ここでいう企業価値はper,pbr,roe,利回りといった指標が参考になる。
※株式投資の基本は安く買って高く売ること。それが収益性か資産価値か、収益効率か将来の成長かといった立体的な視点からバリューかどうかを判断する必要がある。
※per・・・「price earnings ratio」「株価収益率」・・・今の株価が一株当たり当期純利益(eps)の何倍の水準にあるかを表した指標。perはあくまで予想値を使うので変動する可能性がある。この予想当期純利益と同じ水準が今後も続くとした場合。
利益が毎年安定しており成長のほとんどない企業のper水準は10倍前後(その時の市場の状況によって変わる。)つまり利益が今後も同水準で推移するとした場合、投資元本を回収するのに10年かかる水準が株価の適正水準。
これをベースとすると年率10%成長企業の適正perは15.94。
※pbr・・・「price book value ratio」「株価純資産倍率」・・・今の株価が一株当たり純資産(bps)の何倍の水準にあるかを表す指標。
〇株主が有する3つの権利
・「議決権」・・・株主総会の決議に参加で切る権利
・「剰余金配当請求権」・・・配当を受け取る権利
・「残余財産分配請求権」・・・企業が解散した場合に債務を返済した後で残った財産は株主が受け取ることができる権利
純資産とは株主資本・・・bpsとは企業が解散した時に名目上株主が受け取れる一株当たりの金額のこと。つまりpbr1倍割れは現時点で株価よりも企業が解散した時に株主が受け取ることのできる金額の方が高い状態=割安という見方になる。
ただしあくまで帳簿上の「簿価」なので資産価値の減少「株の評価損や資産の評価損」によってbpsが下がり割高になる可能性はある。
※roe・・・「return on equity」「自己資本当期利益率」
自己資本に対しての当期利益率の割合。収益の効率性を表す指標。株主の所有分である自己資本を元手にどれくらいの利益を稼ぐことができているかを表す。
企業の収益力を金額だけで判断しようとすると、金額の大きい方が収益力が高いとなってしまう。roeで見ることによって企業規模の大小に関わらず同じ物差しで収益力を測ることができる。
将来の収益性向上を見越して購入を検討するパターンもあり。すでに高収益だと伸びしろは無いが低roeで収益性の改善に努めようとしている企業であればepsの伸びも期待でき結果perも割安という見方ができる。
必ずperやpbrと併用して考える。