レペゼン 

日々の気づき、目標設定etc

二次的思考をめぐらす

投資の目標は平均を上回るリターンをあげること。

必要なのは二次的思考である。

「これは良い企業だから、株を買おう」・・・一時的思考

「これは良い企業だ。ただ、周りは偉大な企業と見ているが、実際はそうではない。この株は過大評価されていて割高だから売ろう」・・・二次的思考

一時的思考は単純で底が浅く、誰にでもできる事である。一時的思考をするものがみな求めるのは、「この企業の見通しは良好だから、株価は上がる」といった将来に関する見解である。

一時的思考をする者は、他一次的思考をする者と同じことについて同じように考え、だいたいは同じ結論にたどりつく。平均的な投資家を上回る成績をあげるには、コンセンサスの裏をかく必要がある。

他の人と同じことをしたり、同じような予測を立てたりしていてはアウトパフォームできない。他人と違うことをするというのは、それ自体が目的なのではなく、一つの思考手段である。ほかの者と差をつけるには、異なるアイデアを持ち、それを人とは違うやり方で実行すると良い。型にはまった行動をとれば、良くても悪くても型どおりの結果となる公算が大きい。型からはみ出した行動をとらなければ、人と違う成績を上げることはできない。そしてその判断がすぐれていた場合にのみ、平均を上回るパフォーマンスの可能性が高まるのだ。

標準よりもすぐれたパフォーマンスを達成するためには、標準的ではない見通し、ひいてはポートフォリオを持たなければならない。そして、その見通しはコンセンサスよりも正確でなければならない。周りと違っていてなおかつ、より優れていること。二次的思考の特徴を端的に説明すると、こうなるだろう。

一次的思考をする者が多ければ多いほど、二次的思考をする者が享受できるリターンが増えるというメリットもある。つねに優れた投資リターンを達成するためには後者の仲間入りをしなければならない。